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台北・現代アート巡り
台北市街の個性的なギャラリーを訪ね、最先端のクリエイティブに出会う。

文/大堂真路       写真/呉志学       協力/台北国際芸術村、IT PARK  



台湾の芸術というと、故宮博物院や布袋劇(人形劇)など伝統的なものをまず思い浮かべる人が多いだろう。しかし、新し物好きで進取の気性に富む台湾では、現代アートも益々その勢いを増しつつある。台北でこうした現代アートに接することのできる代表的なスポットを紹介する。


台北当代芸術館   過去と現在の融合
台北市大同区の台北当代芸術館は日本統治時代の1920年に設立された建成小学校の校舎を利用しており、歴史的建築と現代アートが同時に楽しめるスポットだ。日本人子弟の教育を目的に作られた建物は赤レンガに近代洋風建築の2階建て。小学校として建てられたとは思えない堂々たる建築様式で、今も当時の姿を保っている。戦後は台北市政府の庁舎として使われ、市政府が移転すると1996年には市の文化財に指定された。
芸術館としては2001年5月に「台北現代アートの新ランドマーク」としてオープン。年間10~20の個展が開催されており、そのジャンルは絵画や写真から装置芸術、映像作品まで多岐にわたる。後方部分は中学校の校舎として別途利用されているという珍しい「住み分け」も面白い。
開館時間は火曜~日曜日の午前10時から午後6時(入館は午後5時半まで)。住所台北市長安西路39号。台北MRT中山駅から徒歩約7分。


台北国際芸術村   各国アーティストの交流の場
台北駅からほど近い官庁街にたたずむ「台北国際芸術村」には世界各地の若いアーティストたちが集う。2001年のオープン以降、台北市のバックアップもあって2008年8月末までに35の国から200人以上のアーティストがここで創作活動を行っており、内外のアート・カルチャーが交流する重要なアートスポットとなっている。
ピアノ室、舞踊練習室、写真現像室などのほかに13室のアトリエが設けられ、アーティストたちの多種多様な創作活動の要求に応えながら、発表の場も提供している。様々な作品展やパフォーマンス公演が定期的に開催されるほか、オープンアトリエでは作品の手作り体験などを楽しむことができる。また、喫茶室が併設されており、見学者は現代アートの世界に浸りながら、ゆったりとコーヒーを楽しむことができる。
住所台北市北平東路7号。台北MRT善導寺駅から徒歩約5分。入館無料。台北駅からも徒歩で約10分とアクセスしやすい立地だ。開放時間は正午から午後9時まで。


IT Park   クールで熱い空間
「伊通公園」(IT Park)は「台湾の現代芸術家に作品発表の場を提供すること」を目標に1988年にオープンし、以来、20年以上に渡って台湾のアーティストたちに開放されてきた。「公園」という名を見ると露天のギャラリーかと勘違いしてしまいそうだが、屋内のアートスペースだ。
コンクリート打ちの床に白い壁というシンプルで洗練された空間が特徴。2階、3階のギャラリーでは台湾人アーティストを中心とする個展が開催されるほか、アーティストらによる討論会が定期的に開かれている。1階にはカウンターバーが設置されている。ここに座れば、アートを巡って口角泡を飛ばす台湾アーティストたちの息遣いが聞こえてきそうだ。ここでは、「クール」と「ホット」が心地よく共存している。
住所台北市伊通街41号。台北MRT中山駅から徒歩約20分。入館無料。開館時間は火曜~土曜日の午後1時から10時まで。