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熱帯の太陽と大海原、台湾の夏を全身で楽しむ

文/大堂真路
圖片/盧裕源、莊信賢、吳志學、達志影像

台湾湾最南端に位置する屏東県は、亜熱帯の台北と異なり、熱帯に属する。ヤシやビンロウが群生し、南国情緒たっぷり。東は太平洋、西は台湾海峡、南はバシー海峡と三つの海に囲まれる。県内には台湾最初の国立公園である墾丁国家公園のほか、大鵬湾国家風景区が設けられている。沖合いにはサンゴの島・小琉球が浮かび、豊かな海洋風景を楽しむことができる。

 



南部の代表的観光地  墾丁
墾丁国家公園は、音楽祭やマリンレジャーで知られる台湾南部の代表的観光地だ。恒春半島の先端部に位置し、南北・東西幅それぞれ24キロメートル、陸地・海域計3万3269ヘクタールの敷地の中に海水浴場、水族館、博物館、森林公園が整備されている。墾丁国家森林遊楽区では豊かな植物相が広がる。展望台から一望できる広大な森林、その先に果てしなく広がる大海原の風景は、圧巻の一言だ。灯台が立つ最南端の岬「鵝鑾鼻」にもぜひ立ち寄りたい。


大鵬湾国家風景区 
大鵬湾国家風景区は、台湾に13ある国指定の風景区の一つ。国際レジャー特区では、サーフィンやカヌーなど、多様なマリンスポーツが体験できる。近隣には、黒マグロの水揚げ港として世界的に有名な東港がある。熱気あふれるセリの様子を見学した後には、その新鮮な味覚も楽しみたい。「東港三宝」(黒マグロ、カラスミ(*用いるのはボラではなくムツの卵)、サクラエビ)は、きっとあなたの舌を満足させてくれるはずだ。このほか、屏東県政府は毎年初夏~盛夏を「黒マグロ文化観光シーズン」と位置付けており、音楽祭やヨットレースなどの様々なイベントが催されるので、事前にチェックしておくと良いだろう。


日帰り旅行も! 小琉球
屏東県の沖合いに浮かぶ離島・小琉球。周囲をサンゴに囲まれたその海は熱帯魚の宝庫であり、シーズンにはダイビング客で賑わう。7キロ平方メートル足らずのこぢんまりとした島で、周遊バスを使えば、2時間ほどで見どころを回ることができる。人気スポットは奇岩が立ち並ぶ美人洞や烏鬼洞。台湾本島とは比べ物にならないほどの広い空の下で、台湾海峡の潮風と南国の太陽を浴びれば、心身ともにリフレッシュできるだろう。小琉球へは、東港鎮や高雄市の港から船が出ている。30分~45分ほどの距離なので、現地からの日帰り旅行も可能だ。
日本より一足先に夏を迎える台湾。中でも屏東は、大海原に抱かれた台湾の夏を満喫するのにぴったりの場所だ。